価値の伝達

社会科学

定義した市場に提供する価値が決まり、それを具体的なサービス・商品として創造したら、次はいよいよ価値の伝達です。

伝達するための媒体は大きく分けて3つになります。

まずは「広告」。

これはペイドメディアと言って、お金を払って伝達します。

次に「自社メディア」。

これはオウンドメディアと言って、自社で運営するホームページやメールマガジンなどを使って伝達します。

最後に「PR(パブリック・リレーションズ)」

これはアーンドメディアと言って、SNSで口コミが広がりいわゆるバズる状態になったり、テレビや雑誌などのマスメディアに取り上げられたりして伝達していきます。

価値の伝達の5つのステップで大切なことを順番に確認していくと、

まず「気づいてもらう」ためには、いかにして際立っていくか、目立っていくかが重要になります。

まずは、注目を集める工夫をしないと存在に気づいてもらえません。

ただ目立つと言っても、ブランドビジョンや提供する価値と矛盾するような目立ち方をすると一貫性が失われ、信頼を失ってしまいます。

次に「覚えもらう」「好きになってもらう」とクリアするためには、まず人の記憶を書き換えることが重要になります。

そのために、一番効果的なことは接触頻度を増やすことです。

これはザイアンス効果(単純接触効果)とも言いますが、人は1回しか見たことがないものよりも10回見たことがあるものに好感や親近感を覚えます。

また、感情の動きが伴うことで、そのサービスや商品に印象が深く刻まれ、かつ好感を持ってもらうことも可能です。

例えば、ソフトバンクのCMで白い犬のお父さんが出てきますが、可愛い犬をマスコットとして使うことで「可愛い」「おもしろい」という感情とセットでソフトバンクを覚えてもらい、好感を持ってもらいやすくなるわけです。

携帯電話の機能面ではドコモもAUもソフトバンクも大差ありませんので、携帯電話とは全く関係ない情緒的イメージに訴えているのです。

として「深く知ってもらう」ために、あらゆる方法であらゆる情報を伝えられるように、様々な媒体を準備することが重要です。

ある人はスマホでホームページを見るかもしれませんので、そのためにスマホ対応したホームページにしておく必要があります。

ある人は、SNSでサービスや商品を検索するかもしれませんので、SNSのアカウントを解説して、そこでのコミュニケーションをとる必要があります。

ある人は、直接説明を聞きたいかもしれませんので、電話やメールでのお問い合わせ窓口を用意しておく必要もあります。

最後に「選んでもらう」ために、現実的なアプローチが必要になります。

例えば、オマケをつけるとか、割引をするとか、お客さんと直接話す機会を作りセールスをするとか。

こうやって、一貫性を保ちながら価値を伝達していきます。

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