その目標は適切なのか

人文科学

目標達成できるかどうかにおいて、目標の具体性が鍵を握ることは『目標達成できない最大の原因』でお伝えしましたが、もう1つの大きな要素があります。

それは、その目標が適切かどうかということです。

自分が心から望んでいることを目標にしているようでいて、実は自分の能力をどれだけ信じられているかによって、目標は大きく変わってきます。

つまり、「自分じゃどうせ無理だ」という思いがあると、本当にものすごく興味があるのにも関わらず、それを避けてしまうことがあるのです。

そして、根本的な問題は現在の自分の能力を不安視することよりも、能力がこらから伸びるということを信じられないことの方が問題なのです。

よほど特別な能力が必要な職業、例えば音楽家、プロスポーツ選手、アイドルなどでなければ、後天的な努力によっていくらでも能力を伸ばすことができます。

もちろん、得意不得意はあるでしょうが、そもそも不得意なことは「もうこれだけやったんだから仕方がない」というほど、能力を伸ばす努力をしたのでしょうか。

勉強が苦手で大学にいかなかったような人が、社会に出てからはビジネスを教える仕事をしているような例は多々あります。

学ぶ対象が違えば、学習意欲が高まる場合もありますし、勉強で苦労したからこそ苦手な人の気持がよくわかり、教え上手になることだってあるのです。

絶対的な正解はありませんが、「できることに目標を合わせる」のか「やりたいことを目標にする」のかでは、モチベーションは大きく変わってきます。

一度は真剣に「やりたいこと」を目標にして努力をしてみる価値はあるはずです。

本当はそんなに魅力を感じないけど、今の自分でもできそうという目標に向けて情熱を注いで頑張れるならいいのですが。

また、目標設定は自分がおかれた環境も左右します。

例えば、周りに高い目標を掲げてどんどん達成している仲間がたくさんいれば、それが当たり前だと思って同じように高い目標に向けて頑張れるでしょうし、たいした目標も掲げずにダラダラ生きている人たちの中にいれば、高い目標を掲げて努力することに抵抗感を感じるのは仕方がありません。

例えば、ダイエットなども一人でやるよりも数人で集まって、成果を確認しあったり競い合った方が上手くいく確率は上がります。

ですから、魅力的な目標を掲げ達成したければ、そういうことをやっている人たちがいる環境に身を置くことが一番効果的です。

自分なりに掲げて目標でも、無意識のうちに能力を気にして妥協した目標になっていたのでは、達成できなくても仕方ありません。

目標に向けて動き出す前に、もう一度その目標が本当に適切なのかを確認してみてください。

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